あけぽよ
ハロー、ぺむた。
今朝は6時に友人に電話で起こしてもらって、しばらくお布団の中でもぞもぞしてました。すっぽり被っていた毛布を胸あたりまで下げると、肩と腕がひんやりしてきて、ちゃんと冬の朝。
お鍋にお湯を沸かして、うっすら明るくなってきた部屋で白い蒸気を眺めながら、うがいをして、
もこもこのベストの上にフサフサフードのコートを羽織りました。
ぼたんをきっちり上まで閉じると、なかなかに着ぶくれして雪だるまみたいです。
白い羊のスリッパを脱いで黒いムートンブーツに足を突っ込んで、鏡を見たら寝起きの髪の毛達がふわふわ。
申し訳程度に手ぐしで束ねて、冷たいドアノブを下げ押して。
ガチャ ストン トトッ ガッチャン
タ、タ、タ、タ、タ
青白い外。
とてもよく曇っていて、カラスとか、毎朝の鳥の鳴き声が聞こえる。
東に向かって歩いて、どんどん明るくなってきたけれど、屋根の向こうが少しオレンジにぼやけるくらい。
方向を変えて神社へと靴を鳴らして行くと、まだお賽銭箱の前の扉も閉まっていて、
「御用の方は隣の喫茶店へ」
の貼り紙がありました。
頼れる隣の喫茶店には、みかんのついたしめ縄飾りと、「本日定休日」の看板。
きょろきょろ見渡すと、あちこちにいろんなしめ縄が飾ってあります。
みんなちゃんと休んでて、安心しました。
母さんに電話すると、父さんはもう畑にいて、帰ってきたら挨拶回りに行くとのこと。
切る頃には携帯を持つ手がじんじんと冷えていて、口に近づけ息を吐いたら、ハンドクリームのいい匂い。
後ろを振り返れば、サーモンピンクの雲があたたかそうに広がっていました。
顔は見えなくても、じんわりとおひさまは昇っているようで安心して、これを初日の出とすることにしました。
帰り道に通った学校も、ひとまず誰も見当たらなくて静かに植物が音を立てていて安心。
建物のオートロックを開けようとしたら、エラー音で2回拒否されて、なるほどおやすみか、と安心。
真上の雲も、端っこがちらほらと色づいてて、安心。
電車の音もだんだんうるさくなってきていて、安心。
ぺむたの、『朝は等しく訪れて』の短歌を思い出しました。
道端にはうす青いちいさな星みたいな花と、しぼみかけかひらきかけのたんぽぽが草に埋もれています。
しゃがんで写真を撮るわたし、いつもどおりにちょっと新しくて安心、安心。
ひとつひとつ、ちゃんと朝が来ているのを確認して、パトロールしてきました。
大丈夫そうです。どうやら等しく、ことしも新年だ。
ハローぺむた、あけましておめでとうございます!
白い息が雲になります。
今年もよろしくね。