金木犀とセーター
ハローぺむた!
夜歩いていたら、
急に鼻腔から脳の奥に続くところで、
秋口の風と温度を思い出しました。
それが、あたりに漂うとてもいいかおりのことだと気づいて、
はっと顔をあげたのですが、
わたしがよく知っている樹はありません。
毎年のことですね。
もう金木犀の季節ですか。
そうですか。
はやくセーターを着て(まだはやいけれど)、
金木犀を探すお散歩がしたいですね。
ニットはよく匂いを吸収するでしょ、
焼き肉にいった日のセーターは、毛糸が呼吸して煙を吸い込んだのかってくらいでしょ。
できれば、かおりを辿って、あの樹を見つけたら、
しばらくそこにいて、
咲きはじめの透明であたたかい匂いを、存分に染み込ませたいです。
そして家に帰ったら、
セーターを脱いで、鼻を埋めて、
全部わたしが吸い込みます。
いい匂いだろうなあ。
わかるもん。
わたしは秋を、ものにするつもりです。
それじゃあね!