ぺむたとピスタット

ぺむたとピスタットの交換日記

深夜の延長

ハロー!やる気が低空飛行のぺむた。
小休止に来ているのかも知れないよ。
体を休めても、船に乗っているなら勝手に進むはず。


何言ってるのかわたしもあまり考えていないけれど、
そう、朝って青いですね。
朝と夕方の色って、ほんとうは同じでいいような気がしない?(理屈として)
でも、透明度とか温度とか肌触りがあきらかに違っていて、
地球のそういうとこ好きだなあと思います。

早朝は、起きて一番に飲む水のような
染み込んでくる青のはじまり方で、
昨日の続きとは思えない。

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これを書いているうちにうとうとして、
まだ暗い朝に目が覚めてしまったので本を読んでいました。

ヘミングウェイの『老人と海
文体は堅めでざっくりさっぱりと素朴。
潮風を感じます。
わたしの趣向とは違うし、
わたしは釣りも沖の海も知らない。
主人公の老人の風貌だけは、おじさんを思い浮かべれば、切れ込みのような深い皺もかたく焼けた皮膚も簡単に想像できました。覚えていないけれど小さい船に乗せてもらったこと、思い出した気がした。

文体の趣向も違ければ手助けするような経験も知識も乏しいことを書いたけれど、

わたしやっぱり本が好きなんですね。
海水の味やひりつく手の傷、
灯りを見たい海の上の孤独とかを感じて、
一息ついてほっと力を抜く度に、
息を止め歯を食い縛っていた自分に はっ、となりました。
ちょっと笑っちゃったし嬉しかった。

もちろんもちろん、この作者さんや訳した方がすごいのだとは思う。思います。
この素朴で潮の匂いの文章も愛しくなった。
でも、こうやって読むことができたのは、
本を読むのが好きなわたし。
うわーありがたい!
たくさん読んでるぺむたからしたら当たり前だろうけど、ちょっとひさしぶりだったので。

心の腹のなかに、貪欲な本の虫を飼っているんだろうね。ぺむたも。


深夜の延長に、大分気が大きくなってしまいました。
打ち終わったらもう少し眠ります。
身近に本の話をできる人がいて、その中に、
波間の魚の影みたいに、ちらちらと人生が見えるような気がして嬉しい。

それじゃあね、
いい燃料もやしてね、おやすみ。